学校日記

カワラナデシコの如く

公開日
2012/07/17
更新日
2012/07/17

コラム

 本当に大切なことは目に見えないところにある。そのようなことに気付かされるときがあります。駐車場の片隅に咲く花。薄紫色と白色のまるで白鳥が翼を広げたように咲く、かわいらしい花。今、カワラナデシコが満開の時期を迎えています。ひっそりとけなげに命を燃やし、その小さく可憐な花びらは、心の目で見ようとしなければ、知られぬままに通り過ぎてしまうかもしれません。本当の美しさは、見落としがちな一場面に明確に煌めいているんですね。
 今日の掃除の時間、3年生の男子2名・女子1名、2年生の男子4名・女子4名の仲間たちが、ボランティアで、大量のシュレッダーゴミと雑誌・新聞類を廃棄するため、黙々と搬出を手伝ってくれました。猛暑の中、正面玄関の片隅で汗を煌めかせてくれた生徒の皆さん、美しい環境を創り出そうとする、君たちの心の美しさを感じ取ることができました。ともすれば、誰にも気付かれないで過ぎてしまう、わずかな掃除の時間の一場面に、まちがいなく、君たちの心の一番星が輝いていました。私も一緒に作業をしていたので、活動風景の写真はありません。しかし、心のキャンパスに確実に君たちの活躍ぶりは記憶として描かれています。本当にありがとう!