高学年 学校保健委員会
- 公開日
- 2012/11/24
- 更新日
- 2012/11/24
5年生
11月22日木曜日の4時間目に、4・5・6年生を対象とした学校保健委員会が開かれました。低学年と同様、「友達とのつきあい方」というテーマで、スクールカウンセラーの中西邦江先生が分かりやすくお話をしてくださいました。以下、中西先生のお話を筆者なりに解釈したものをお伝えします。
友達とうまく付き合っていくためには、自分の思いを素直に言いすぎることも、自分の思いを全く言わないこともよくありません。前者は、すべて自分の思い通りにしようとした結果、友達に不満をもたせてしまいます。一方後者は、自分の中に不満やイライラをどんどんため込んでしまいます。どちらも、子どもたちの心の健康と健全な友人関係にとって都合のいいことではありません。
友達とうまく付き合っていくためには、自分も相手も気持ちよく過ごせるようなコミュニケーションをとる必要があります。双方がいやな思いをすることなく楽しい付き合い方ができれば、友達との仲も深まっていくでしょう。
そのためには、自分の気持ちも相手の気持ちも大切にするような自己主張(アサーション)の作法や、友達の思いを丁寧に聴いてあげようとする態度を身につけることが必要です。さらに、より基本的なこととして、友達に何かしてもらったら「ありがとう」を、友達にいやな思いをさせてしまったら「ごめんなさい」を、その場で素直に言えるようにすることもとても大切です。
中西先生のお話を聞いた子どもたちは、その後のアンケートの中で、「これまでは自分のことばかり言っていたけれど、これからは友達の考えも聞いてみようと思う」とか、「自分の思いをちゃんと言えるようにがんばりたい」という感想を書いており、中西先生の言葉をよく理解できている様子でした。
子どもたちが、自分の気持ちを上手に伝える力や相手の思いを丁寧に聴こうとする力を身につければ、友達ともっと仲良くなることができ、学校生活はより楽しくなるでしょう。私たち教員も、子どもたちのそういった力を伸ばすために、授業などの教育活動をより充実させていきたいと思います。