学校日記

忘れない!東海豪雨〜語りつごう未来のために〜 8/5

公開日
2015/08/06
更新日
2015/08/06

ボランティア活動

東海豪雨から今年で15年が経ちました。中学3年生が生まれた年の9月の出来事です。この夏、東海豪雨を知らない子どもたちに、地域の方から、そのときのことを語っていただき、防災意識を高めようという取組が行われています。

本校では8月5日、語り部さんに6人来ていただき、美術部とパソコン部の生徒に映像や写真、パネルも使って東海豪雨について語っていただきました。

当時、中学生だった方の話…学校は再開されたけれど、しばらくの間、毎日机や椅子を拭いていた。体育館が使えなくなったので、みんな運動場で部活動を行っていた。頑張らないと!という気持ちが強くなって、東海豪雨の前後で部の雰囲気が変わった。家が浸かった子は教科書がないので、見せ合って授業をやっていたのを覚えている。

当時、60歳代だった方の話…西枇杷島中学校に避難した。水洗トイレの水が使えないので、泥水をバケツにくんでトイレに使った。何度も何度も水をくみに行った。家の中にあった大切なものを捨てに行くとき、とてもみじめで、つらかった。

当時、小さなお子さんがいらっしゃった方の話…子どもたちが不安にならないように近所の人と一緒に、絵本を読んだり、みんなで歌ったりした。子どもがいるから頑張ろうと思った。

どの方も「大変だったけれど、地域のみんなで助け合って今の町を作ってきた。このことを伝えていきたい」とおっしゃっていました。

お話を聞いて感じたことを「大型紙芝居」にする計画があります。美術部が下絵を描き、地域の子どもたちに色塗りをお手伝いしてもらいます。そして、制作していく様子をパソコン部がまとめます。10月の文化祭で、発表予定です。お楽しみに。