黒松日記14 「蝉さん、いらっしゃい!」
- 公開日
- 2013/07/29
- 更新日
- 2013/07/29
黒松日記
7月26日(金)
夏本番! 運動場はなお「暑い!」(わたしにとっては「熱い!」)
春日小学校の校庭内は、朝から蝉の合唱です。わたしの隣に立っているアキニレ君にも、たくさんの蝉がとまって、「ミンミン」泣いています。でも、わたしには蝉がとまって鳴いていないのです。理由は分かっています。蝉は、その木の根元の土の中の幼虫がさなぎになって、成虫の蝉が木にとまって鳴きます。アキニレ君の根元の湿った土の中には、毎年たくさんの蝉の幼虫がいます。でも、わたしの根元の運動場の乾いたパサパサの土の中には、幼虫が全くいません。だから、わたしのからだにとまって鳴いてくれる蝉がいないのです。
子どもたちが学校に来ているときは、わたしの気もまぎれますが、子どもが来ない夏休みは、周りの木の蝉の声がにぎやかだけに、わたしの木だけが静かだと、余計に寂しさを感じます。
「近くの木で鳴いている蝉さん、わたしの木にとまって鳴きませんか。一緒に、短い夏の話でもしましょう。」